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すき家事件 ◆ 佐々木 亮 (事務所ニュースより)2011-01-07

 牛丼屋「すき家」で働くアルバイトの方が、ある時、首都圏青年ユニオンに残業代が払われていないと相談に訪れました。ユニオンは、さっそく「すき家」を経営する株式会社ゼンショーに対し団体交渉を申し入れましたが、会社はこれを拒否し、そのため労働委員会に不当労働行為救済命令を申立てました。また、会社が団交拒否を続けるため未払い賃金問題が解決せず、08年4月、残業代等の支払いを求めて裁判を提起しました。私は代理人の一人でした。

 この訴訟で、会社は、アルバイトは労働者ではないという主張をするなど、訴訟引き延ばしとも思える主張を展開しました。そして、ようやく10年4月と6月に会社の労務担当者や原告の元上司について尋問を行い、あとは最終準備書面を提出する、というところまで来ました。ところが、こちらは提出したのに、会社はいつまで経っても書面を出してきませんでした。おかしいなぁ、と思っていると、突如として会社は原告の請求全てを「認諾」してきたのでした。請求の認諾とは、訴えられた内容を全て認めるという被告の行為で、全面勝訴判決が確定したのと同じ効力を持ちます。つまり、会社は判決より前に白旗を上げ、こちらの軍門に下ってきたということになります。

 会社が結審の直前に至って認諾するという、極めて異例と言うべき経過を辿ったため、いくつかの新聞にも記事が載りました。労働委員会では、中労委で会社の不当労働行為を糾弾する命令が出されていたものの、会社は争う姿勢を崩さなかったため、朝日新聞では「すき家のゼンショー、残業代不払い認める 団交は応じず」との見出しで記事を書いてくれました。

まだ、この争議は終わっていませんので、引き続きのご支援をお願いしたく思います。


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